骨の変形

骨は身体を支える大切なものです。立っているためには首の骨(頸椎)、背骨(脊椎)、骨盤、下肢が重力や身体自体の重みを支えていますね。しかも仕事やスポーツで負担をかけています。

小中学生のころは伸び盛りですが、骨が未成熟で、過度な運動をしていると背中の筋肉が硬くなって、夜間骨が成長してくるときにその硬い筋肉が成長を阻害し骨に負担をかけてしまいます。そのまま硬い背筋で運動していると背骨にひびが入ったり、折れてしまったりします。小中学生から骨の変形が始まってしまうのです。つまり、骨の変形は高齢者特有のものではないのです。

 

骨が折れたり、変形が生じても痛みが一生続く訳ではありません。形は元には戻りませんが痛みは消えてくれます。ただし、繰り返し骨に負担をかけていては、痛みが繰り返されることになります。

 

女性はホルモンの関係で骨粗鬆症になられる方が多いようです。カルシウムをたくさん食べてもそのまま、骨が強くなってくるわけではありません。転ばないよう気をつけることが大切ですね。

荷物を手に持って歩く、布団を押し入れにしまう、布団を干す、前かがみで仕事などは背骨の圧迫骨折の危険があります。できるだけ誰かに助けてもらったり、ベッドで寝るようにして下さい。

 

骨の変形が見られる腰痛、膝痛でも鍼灸や電気治療で痛みを和らげることができます。手術を行う選択肢もありますが、当院の治療で生活できている方もいらっしゃいます。